「センチメンタルパーク駅 -追憶の中の楽園-」
六甲ミーツ・アート芸術散歩2020 出展作品
at 六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅
本作品の主な素材は、遊園地の倉庫で眠り忘られたままになっていたメロディペットたちです。作家が展示場所として選んだのは、休止線となったロープウェーの駅のホーム。役目を終えて佇むゴンドラの姿が、メロディペットたちと重なって見えてきます。暗い倉庫から抜け出し、空へ飛び立とうとするメロディペットたちの姿からは、可愛らしさだけでなく、切なさや狂気が感じられ、生きているような錯覚すら覚えます。退廃するものたちは、この先どこへ向かうのでしょうか。記憶の中の遊園地とその時代の空気感が、私たち一人一人の中に蘇ってくる詩情あふれる作品です。
(六甲ミーツ・アート芸術散歩2020オフィシャル図録より)
素材提供:株式会社関西レジャー、株式会社サンエース、とくしまファミリーランド、株式会社フォーチュンドリーマーズカーニバル、株式会社シーキュー・アメニック
映像制作:SCIRE
設営協力:有限会社そが製作所